いちじくの剪定作業のやり方・目的や、剪定に便利な道具を紹介します

いちじくの剪定で便利な道具たち

いちじく栽培初心者や、これからいちじく農家を目指す方に何かお役にたてればと、剪定について記事にしました。ぜひ読んでいってくださいね。

目次

剪定(せんてい)って?

夏から秋にかけて美味しい果実をたくさん食べさせてくれた、いちじくの樹。そのまま放置でもまた収穫できますが、上手に剪定することで樹形も整い、収穫量も増えますよ。

剪定の目的・メリット

枝を切り詰めることで、植物ホルモンを刺激して、また枝を伸ばして実つきをよくすることができます。

樹形も整えることで茂りすぎを防ぎ、日当たりや風通しをよくすることで品質のよい果実作りにつながります

また古い枝を切って外へ持ちだすことで、そこについた病害虫も取り除くことができ、結果的に病害虫蔓延の予防にもつながります。

枝を切り詰めてまた伸ばすので、樹形を低く仕立てて収穫・管理作業がしやすくなります。

いちじくの剪定のタイミング

落葉(できれば完全に)したら剪定開始のタイミングです。露地栽培なら12月~2月の間です。樹が水を吸いあげてる時期に切るとダメージがあるので、個人的に大阪では1~2月がベストタイミングな気がしています。

剪定(せんてい)のやりかた

整枝方法は「一文字整枝」「杯状型」などいろいろありますが、切る場所は一緒です。

切るのは2節目と3節目の間

芽を1つ~2つ残せばいいので、今年のびた箇所の元を1節目と数えて、2節目と3節目の間を切りましょう。できれば3節目に近いあたりで切ると、切り口から乾燥しても2節目の芽へダメージがいきにくく良いです。

剪定の動画

下の動画では2~3節目の間を切っています。

電動剪定バサミいいですよ

切り口は保護しましょう

切り口には、木工用ボンドや「トップジンMペースト(Amazonの商品ページ)」を塗って、乾燥しないように保護してあげましょう。癒合テープとかでもいいですよ。「トップジンMペースト」は切り口の乾燥防止ついでに消毒ができます。

切り口を保護する理由は、切り口から枯れこんでしまい樹がダメージを受けてしまうのを防ぐためです。すぐに樹が枯れてしまうわけではないのですが、年数がたつと乾燥した切り口付近からボロボロと崩れてくることもあります。

関連リンク⇒これから一文字整枝にしたいという方はこちらの記事も参考にしてください

実際に買ってよかった、剪定に便利な道具

実際に気に入って使ってる道具たちなので、よかったら参考にしてくださいね。Amazon商品ページなどへのリンクも貼っておきます。

剪定ばさみ おすすめ度★★

剪定といえば、まずは剪定ばさみ。でもあんまり安すぎるのは買わないほうがいいかも。紹介している剪定バサミは有名どころなのでホームセンターでも手に入りますよ、・・多分。

岡垣の剪定バサミ

重厚感があり、私の大きめの手によく馴染み切りやすいです。多分一生つかえます。ちょっと重たく、ハサミを固定するための持ち手の引っ掛け部分が固いため、女性にはちょっと使いにくいかも。

アルスコーポレーションの剪定バサミ

はじめて買ったのは、こちらのアルスさんのハサミ。サビにくく持ちやすく、またハサミを固定するための持ち手のクリップ部分が軽いです。こちらも一生使えそうです。軽いので妻が気に入って使ってる印象です。

岡垣orアルス?剪定ばさみのメンテナンス方法は?

力の入れやすさでは、岡垣>アルスコーポレーションでした。でも妻はアルス派です。

ときどき油をさしたり研いだり磨いたりしてメンテナンスしてあげると長持ちしますし愛着わきますよ。研ぐのはスティック状のシャープナーが使いやすいです。磨くのはクエン酸を溶かした水で、油は5-56とかで大丈夫です。

ホームセンターで購入したシャープナー。いくつか買って使ってみましたが、これが今のところ一番研ぎやすいです。ブランド等はわすれました・・

剪定のこぎり おすすめ度★

主枝とか太い枝を切りたい場合にはノコギリで。全部ノコギリでやる方もいらっしゃいます。メリットは、剪定バサミと違って握力が必要ないことです。ただデメリットとして、切るのに時間がかかることと、細かいところの作業はできないことがあります。

私は今はノコギリを全く使っていないのですが、以前に私が使っていたのは片刃の剪定ノコギリ(こんなタイプ)です。

折り畳み式のノコギリもありますが、力が入りづらいのでオススメしません。折り畳み式が良いのは、はしごにのぼって切ったりする梅や柿・ビワなどの剪定作業だと思います。

また木工用の両刃のノコギリも取り回ししづらいのでオススメできません。

電動バサミ おすすめ度★★★

栽培本数が増えてきて、手が疲れるなと思ったら電動化がオススメ。動画で使ってるやつです。成人男性の親指ぐらいの太さなら難なく切れてしまいます。2度切りすれば手首ぐらいの太さの枝だって、女性でも簡単に切れますよ。

私はこの中華製の電動剪定鋏を使ってますが、特に不具合もおこらず、めちゃめちゃ負担減ったので本当にオススメです。

マキタさんも電動剪定バサミ作ってるんですが、コード式で大型になることとお値段の桁が変わっちゃうのでちょっと手が出せません・・。マキタさんの電動剪定バサミはこちら

私が使っている電動バサミのデメリットとしては、バッテリーがどうしても重たい(電動ハサミ自体は軽い)ので、長く使用してると手首が疲れてくるのはデメリットかもしれません。

私は手首が疲れる頃に休憩をとるようにしています。疲れたまま作業してケガしたり間違えたら大変なので。

電動チェーンソー おすすめ度★★

樹勢の強いビオレソリエスや主枝など、太い枝を切ることが多い場合はチェーンソーがオススメです。鉢植えやコンテナでいちじくを植える方や、桝井ドーフィンのみを栽培されている方は買わなくていいですよ。

私は中華製の電動チェーンソーをつかってますが、マキタさんも電動チェーンソー出しててそんなに高額でもないので、マキタさんのも良いと思います。リンクはっときますね ⇒https://amzn.to/3uoDGbu

チェーンソーのサイズは色々ありますが、刃が小さくても意外と太い樹が切れるので、いちじく農家なら小さめのもので充分だと思います。大きいと取り回ししづらいですし。私が使用してるのは下のリンクのものです。

チェーンソーの正しい使い方は、こちらのYoutubeさんなど参考に

道具を電動化するにあたって個人的に注意喚起したいこと

バッテリーの互換性があるシリーズで道具をそろえたほうが便利です。そうでないとバッテリーと充電器と本体と、煩雑になってしまいます。私はマキタさんの18Vバッテリーで使える道具でそろえるようにしています。

また私がつかってる電動工具のいくつかは中華製ですが、せめてバッテリーはマキタさんの純正バッテリーを使用するようにしています。廉価なマキタ互換バッテリーも販売されていますが、安価なリチウムイオン電池が発火とかニュースでよく見るので・・。

あと安全のために、使用しないときは必ずバッテリーを外すこと。そうしておけば万一なにかの拍子にトリガー入って勝手に動き出すということがなくなります。

まとめ

  • 美味しいいちじくを来年もたくさんつくるために剪定しましょう
  • 剪定するタイミングは12~2月頃、葉が完全に落葉してから
  • 切る場所は今年伸びた枝の元を1節目として2~3節目の間
  • 切ったあとは乾燥しないように保護しましょう
  • 電動剪定バサミ最強です!でもまずは剪定バサミを買いましょう

参考になれば幸いです!できるだけラクをしつつ、美味しいいちじくライフを楽しみましょう~★

いちじくの剪定で便利な道具たち

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