いちじく界のシンデレラ?
品種名:ブルジャソットグリース、Bourjassotte Grise(私的意訳:スペインのブルジャソット村から広まった灰色のいちじく)、ブリジャソットグリースとも呼ばれます。
かなり小ぶりな品種で、果実の外観は白~灰色がかった見た目なので正直あまり映えません。ですがその外観に反して、中身は濃厚な紅色の蜜たっぷりで、甘さと酸味が強くとても濃厚で美味しく、園主お気に入りの品種です。
見た目映えなかった子が、割ると美しい紅色を見せ、食べると今まで食べたことのないような濃厚な味わいを見せて化けるところは、まるで灰かぶり姫(シンデレラ)のようじゃないですか?
マイナー品種でとても稀少です
この品種のことは情報が少なく、じつはあまりよくわかっていません。品種のスペルはBourjassotte Griseで、スペインのブルジャソット(Bourjassotte)村から広まった灰色(Grise)のいちじくが由来と思われます。(参考:https://www.figdatabase.com/variety-details/1745/bourjassotte-grise)
2022年のいちじく多品種詰め合わせセットの通販では、一番好評でした
色々な種類のいちじくを食べ比べできる詰め合わせセットを通販で販売したところ、いただいたお客様の声の中から一番評価が高い声が多かったのが、このブルジャソットグリースでした。園主の私もお気に入り品種なので、とても嬉しいです。ありがとうございます。
彩羽真矢さんに食べ比べしていただきました
縁あって彩羽真矢さんにいちじくを食べてもらう機会があり、とても気に入っていただけたので、ライブで食べ比べもしてもらいました!ありがとうございます!
詳しくは「彩羽真矢すっぴんチャンネル」で〜
まったりライブのアーカイブです。(実食シーンは18:14あたりからです)
ブルジャソットグリースの当園調べデータ
以下は私的な評価。2022年10月時点でまだデータ収集中ですので参考程度に。
糖度 | 非常に甘い(18度前後) |
食感、食味 | ねっとり・濃厚で、酸味とのバランスがよく、余韻を楽しめる |
外観 | 黄色~灰色(あるいは茶色?)。へた部分は黄色に、果実部分は灰色になる。 |
果実の色 | とても濃い紅色 |
皮 | やや厚いが柔らかく、皮ごと食べても気にならない |
収量(個数) | 少し多い。(節間が短くたくさんの果実がなる。ただし脇芽が出にくく、一文字整枝にした場合は結果枝の確保に少し難があるかも) |
1個重量 | 小(30~50g) |
収穫時期 | 8月下旬~11月、やや晩生品種(データ収集中) |
収穫適期の見極め方のコツ | 色がついた果実を触って、へたの近くまでやわらかくブニブニしていたら適期。 適期を過ぎて過熟になっても、晴れが続いていれば痛まずに樹上でそのままドライフルーツになることも。(園主のおやつです) |
参考(桝井ドーフィン)
参考までにポピュラーな品種「桝井ドーフィン」の場合(私的評価ですので参考程度に)
糖度 | 甘い(15度前後) |
食感、食味 | とろとろ・完熟果は濃厚な甘さ、後口はややさっぱり |
外観 | 赤、扁平~卵型まで形のバリエーション豊富・・? |
果実の色 | 鮮やかな赤色 |
皮 | 完熟果は薄く柔らかい。(皮ごと食べてもあまり気にならない) |
収量(個数) | とても多い |
1個重量 | 中~特大バラツキが大きい(50~150g) |
収穫時期 | 7月下旬~10月下旬、極早生品種・・・最も早くから収穫でき、しかも長い間採れます。 |
収穫適期の見極め方のコツ | テカリのある果実を力を入れず触って、へたの近くまでやわらかければ完熟。触れないレベルの柔らかさのものは、激甘ですがまったく日持ちしません。また完熟果は雨にあたると品質が著しく落ち、廃棄になることもよくあります。 |
ぶどうを肥料にして、羽曳野の恵みたっぷりの土でいちじくを育てています
羽曳野市はいちじくのほかに、ブドウやワインも生産が盛んです。ハッピーファームでは美味しいいちじくを作るために、地域で排出されるぶどうやワインの廃棄物を土づくりに活かしています。ぶどうを使ったオリジナルの肥料は、いちじくの栄養になるほか、植物の成長を助ける有用な微生物も増え、暑い夏の乾燥からも樹をまもってくれています。
羽曳野の豊かな恵みで育った完熟いちじくをどうぞご賞味くださいませ。
通販もやってます
シーズンの9月頃は通販や直売所で販売しています。栽培数が少ないため、まだまだわずかな量しか採れませんので、売り切れにご注意くださいませ。
そのほかの農産物
他、その時々の旬野菜(instagramなどに時々掲載してます)