河内一寸そらまめ

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大阪の伝統品種

河内(かわち)の国で明治から作られてきた、今では絶滅寸前の伝統的な品種「河内一寸そらまめ」。

実が大きくとっても美味しい品種なのですが、ほとんど作られなくなってしまった原因は、サヤに入る実の数が1~2つと少なく、営利栽培としては収穫量が上がらないことからです。

ですがサヤに入る実の数が少ない分、その一粒一粒に栄養がたっぷり詰まって大きく美味しいおまめさんに育ちます。

実が大きい河内一寸そらまめ

私が河内一寸を育てるきっかけとなったのは、知り合いの農家さんからもらったそらまめがとても美味しくびっくりしたこと。そらまめの独特な香りが苦手だったのですが、そういったクセもなく甘くて柔らかく、ほんとうにびっくりしました。聞けばもう作っている人も少なくなり絶滅寸前・・それなら私も作ってひろげていきたい!

収穫量が少なく生産者も少ない、稀少な「河内一寸そらまめ」。収穫・販売は旬のわずか2週間だけ。そらまめ好きな方も、苦手な方もぜひこの機会にご賞味ください!

栽培方法のこだわり

  1. お日さまをたくさん浴びる露地で育てています
  2. 一番、実に栄養が詰まっている早朝または夕方に収穫したそらまめです
  3. アミノ酸を含んだ100%有機肥料にこだわっています
  4. 栽培期間中は化学合成農薬を使っていません

食べ方

  • 塩ゆでやホイル焼きにして、さやから取り出した実をそのままパクリ。
  • 豆ごはんのエンドウ豆の代わりにそらまめを入れても美味しいです。
  • ポテトサラダに茹でたそらまめをトッピング
  • お鍋でつぶしてビシソワーズ(冷製スープ)
  • にんにくとも相性が良いので、ガーリック炒めやペペロンチーノにしても美味しいです。
  • 素揚げにして塩を振っても美味しいです。(スナック菓子風)

○自分でオリジナル豆板醤づくり!?

中華の調味料「豆板醤」の材料は、じつはそらまめです。 河内一寸をつかってつくる豆板醤は本当に美味しく、麻婆豆腐や麻婆茄子、チャーハンのアクセントにしたり幅広く使えるので、ぜひチャレンジしてみてください!

我が家ではシーズン中に作った豆板醤を、冷蔵庫に入れて半年以上つかっています。

そらまめの楽しみ方はたくさんありますので、今が旬のこの機会にぜひ、河内一寸そらまめをたくさん食べてもらえると嬉しいです☆

オリジナル豆板醤レシピ(約150g分)

○材料

  • 河内一寸そらまめ 可食部100g
  • 乾燥米麹 10g
  • 塩(できれば天然もの) 20g
  • 一味 15g
  • 味噌(酒精が含まれていないもの) 少々
  • 白湯 大さじ1杯くらい
  • 保存用の密閉できるビン等
  • 竹串(爪楊枝でも可)
  • めん棒(すりこぎ棒などでも可)

○作り方

  1. さやから外したそらまめを洗って、沸騰したお湯で6分ゆでる。
  2. 焼酎や食品用アルコールスプレーで手や保存ビンなどを消毒する(清潔にしておかないと熟成中にカビがはえてしまいます)
  3. 乾燥麹に40℃くらいの白湯を小さじ1ほどかけてふやかしておく。
  4. 竹串(爪楊枝)を使って、ゆがいたそらまめの薄皮をむく
  5. 4をおよそ100gになるようにはかって、ビニール袋に入れてめん棒などでつぶす
  6. つぶしたそらまめのビニールの中に、ふやかした米麹、塩、一味を入れて素手でよく混ぜ合わせる。(手の常在菌により発酵が促進されてオリジナル豆板醤に) 硬ければ白湯で滑らかさを調節する。
  7. 煮沸消毒しておいた保存ビンに、空気を抜くように押し込めながら詰める。
  8. 7の上に発酵を促すために味噌を入れて蓋をする。味噌は酒精が含まれていないものを使用します。(酒精が含まれているものは発酵が止まっているため) 3か月~半年ほど、風通しがよく直射日光のあたらないところで保管したら完成です。

※仕込み後1~2週間たったときにフタをゆるめてガス抜きをしてください。

○上手な保存・利用方法

使いはじめたら冷蔵庫で保管してください。仕込み日、使用開始日をビンに書いておくと安心です。

通販もやっています

5月中旬のシーズン中はわずかな期間ですが通販もやってます。ぜひこの機会に大阪の伝統品種「河内一寸そらまめ」をご賞味ください!

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