黒いちじく「ビオレソリエス」

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幻の高級いちじく!?

品種名:ビオレ・ソリエス、Violette de Sollies(私的意訳:ソリエス地方の紫?)

フランス原産で、黒イチジクといえばコレみたいな代表格。全国的にもメディアに紹介されることが多いようで、熱狂的ないちじく好きな方が全国探し回るくらいには人気のある品種です。

地域によっては「幻の黒いダイヤモンド」「黒蜜姫」といった名前でブランド化されている高級いちじくです。

まだまだ稀少です

黒いちじくの中では知名度が比較的高いものの、まだまだ栽培者が少なく果実もなりづらいことも相まって、とても稀少なフルーツです。

知り合いの農家さんのところでいろんないちじくを実食し、私も好きな味だったので当園でも栽培しています。

黒紫の表皮にブルームがついていて見た目にも美しいいちじくです。

幻の黒いちじく、その味は・・

高級感のある黒い果皮に、ねっとり濃密な甘さの果肉が美味しいです。

ねっとりと濃厚な甘さと香りで、各地でブランド化されるだけあって、すごく美味しい品種です。当園の直売所にも、京都や奈良といった近隣県の方がわざわざこの品種をお求めに買いに来ていただくこともありました。

通販で出品した際も、とても好評でした。

ビオレソリエスの当園調べデータ

以下は私的な評価。2022年10月時点でまだデータ収集中ですので参考程度に。

糖度非常に甘い(20度前後、まれに30度以上も)
食感、食味ねっとり・濃厚で、酸味のバランスもよく、余韻で甘さを感じられる
外観濃い紫(ほぼ黒)、やや扁平でドラクエのスライムみたいな形、やや白いブルーム?がある
果実の色濃い紅色
硬く少し厚くザラザラしてる。(数個程度なら皮ごと食べてもあまり気にならない)
収量(個数)少ない(樹勢が強く、コントロールしないと果実がつきづらい。節間も長いため同じ枝の長さでも着果が少ない。)
1個重量小~中バラツキが大きい(30~100g)
収穫時期8月下旬~11月、晩生品種(データ収集中)
収穫適期の見極め方のコツ下から順に熟さないことが多いので注意。色がついた果実を力を入れず触って、へたの近くまでやわらかくプニプニしていたら適期。蜜があふれだした果実は甘いが日持ちしないので注意。(蜜が付着した部分がカビる可能性があります)
簡単に言うと、作りづらいし収穫時期が遅いけど美味しいです

参考(桝井ドーフィン)

参考までにポピュラーな品種「桝井ドーフィン」の場合(私的評価ですので参考程度に)

糖度甘い(15度前後)
食感、食味とろとろ・完熟果は濃厚な甘さ、後口はややさっぱり
外観赤、扁平~卵型まで形のバリエーション豊富・・?
果実の色鮮やかな赤色
完熟果は薄く柔らかい。(皮ごと食べてもあまり気にならない)
収量(個数)とても多い
1個重量中~特大バラツキが大きい(50~150g)
収穫時期7月下旬~10月下旬、極早生品種・・・最も早くから収穫でき、しかも長い間採れます。
収穫適期の見極め方のコツテカリのある果実を力を入れず触って、へたの近くまでやわらかければ完熟。触れないレベルの柔らかさのものは、激甘ですがまったく日持ちしません。また完熟果は雨にあたると品質が著しく落ち、廃棄になることもよくあります。
簡単に言うと、早い時期からなが~く、たくさんの大きな果実が採れて、しかも美味しいです。経営的には圧倒的に優秀すぎます・・。さすが市場シェア7割の「THEいちじく」です。

ぶどうを肥料にして、羽曳野の恵みたっぷりの土でいちじくを育てています

羽曳野市はいちじくのほかに、ブドウやワインも生産が盛んです。ハッピーファームでは美味しいいちじくを作るために、地域で排出されるぶどうやワインの廃棄物を土づくりに活かしています。ぶどうを使ったオリジナルの肥料は、いちじくの栄養になるほか、植物の成長を助ける有用な微生物も増え、暑い夏の乾燥からも樹をまもってくれています。

ぶどうの廃棄枝やワインの絞りかすを肥料にしています。

羽曳野の豊かな恵みで育った完熟いちじくをどうぞご賞味くださいませ。

通販もやってます

シーズンの9月~10月頃は通販や直売所で販売しています。わずかな量しか採れませんので、売り切れにご注意くださいませ。

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