大阪で農地を新しく借りようとしてます

農業を始めたくても農地がないから始められない、そんなもどかしさに悶絶しそうな毎日です。

そんな折に、縁あって地域の農家さんから地主さんを紹介して頂きまして、自分の名刺や経歴書と経営計画書、その他資料をもってご挨拶に伺いました。

そうやっていろいろ説明させていただいて、地主さんには安心していただき、僕が農大に通っている最中なこともあって、卒業後の契約になることも説明しておおむね同意いただきました。

その後、市役所に相談しにいって色々親身に教えて頂き、仕入れた情報で進めていこうとしています。が、結論から言うと農大卒業後2か月間は農地を借りることはできないっぽいです。思っていたよりタイムラグ出るなー。これも含めて地主さんと改めて話しないとだなー。

ということで、まだ卒業後に農地が借りられるか未確定で不安な毎日を過ごしています。

ちなみに農地を借りる方法ですが、個人間契約すると色々問題がありまして(農家として認められない、そのため諸々補助金が受けられない、etc..)、そのため法的に契約を結ぶべく色々勉強中です。

で、せっかく色々仕入れた情報なので、大阪で新規参入者が農地を取得するまでの流れとかをまとめておきます。

目次

農地を借りる方法

  • 地主さんと個人間契約
    • 法的に「農地を借りている」とみなされないようで、新規参入者がこれをやると農家として認められないみたい。(実際はちょこちょこ居るらしいので、抜け道はありそうだけどリスク高いんじゃないかな)
    • なので、色々な補助金などが受けられない
    • あと個人間なので、相続などで色々と揉めるパターンが多いらしい
  • 農地法で契約
    • 法的に農地を借りることができる
    • 農地法第3条から、耕作者(つまり借りる側のひと。)が農地の所有権をもつことが正しいとされ、単なる貸し借りでなく、地主さんが農地を返してって言ってきたときに断れたり離作料というお金を請求出来たり、土地を分割してもらったりできちゃう法律。耕作者の立場が結構強い。
    • 上記理由から、地主さんは嫌がるパターンが多いみたい
  • 農業経営基盤強化促進法で農地の利用権を設定する
    • 法的に農地を借りることができる
    • 農地法第3条のために、地主さんが農地を貸すのを嫌がって、かえって耕作放棄地が増えているために最近できた仕組み(詳細は農林水産省のサイト
      http://www.maff.go.jp/j/keiei/koukai/ryuudouka/ry_index.html まで)
    • 農地の利用権を設定することで、任意の期間、農地を借りて、期間を過ぎると地主さんに返還または契約を継続することができる。要するに、より一般的な「貸し借り」の契約だと認識しているよ個人的に。

農地法は昔々の地主さんと小作人とのパワーバランスがひどかったために、小作人を救うためにできた法律みたいなんだけど、今はもうそんな時代じゃないしね。。

農地を借りるときの借地料

相場ってわかりづらいんだけど、市町村によっては公開されているので「〇〇市 農地賃借料」とかで検索してみてください。

平均額や最高・最低額などが公開されていて、書かれている金額は何も注釈がなければ年間の10aあたりの賃借料になります。

例えば羽曳野市(
https://www.city.habikino.lg.jp/soshiki/gyousei/nougyouoiin/624.html )、八尾市(
https://www.city.yao.osaka.jp/0000018027.html

※八尾市は平成30年中の実績では賃借料は無料だそうです。

ちなみに新規参入者は信用(融資とかではなく、農業者としての)がないため、有料であることが多いみたいです。

あと、不動産屋さんで農地を借りることもできるけど、これは賃借料の相場より高いことがあるみたいなので注意しましょう。

農地を借りる際にやること、気を付けること

  • (大阪府ならみどり公社などの)農地バンク的な農地中間管理機関に登録しとこう。
  • 借りれそうな農地の区域区分を気にしておこう(市役所で聞けば教えてくれるよ)市街化区域とか市街化調整区域とかとか。あと、水田か畑かは気にした方がよいかも。(と言いつつ自分が聞くの忘れていた)
  • 地域の農家さんたちと交流しよう。例えば手伝いにいくとか。もし家族がいれば、ご家族も顔だけでも出すと良いと思うよ。
  • 新規参入者は農業者としての信用ゼロということを自覚し、少しでも信用につながることは何でもするぐらいの覚悟をもつこと。例えば移住や自分の経歴を説明できるものを持ったり地域のイベントに参加したりなど。

農地を見学するときに気を付けること

  • 最低でも晴れの日、雨の翌日の二回は見に行こう。水はけを確認しとこう
  • 侵入経路を確認しよう。車で入れそうなのか、どんな車で入れそうか、舗装されているか、あるいは他の畑の中を歩かないと入れない畑なのか?など。
  • 電柱を確認しよう。その畑に電気が使えそうなのかどうか。ちなみに僕の場合は、畑を一件挟んで電柱があり、距離だけ見ると使えそうなのだけど農道の幅が軽トラ1台分なので難しそうです。
  • 水路の有無や井戸など水を確認しよう。水路は水利組合に入らないと使えなかったり、順番があったり、水田用のために冬は止まったりするよ。

いろいろ書いたけど、中にはできてなかったなーという自分の反省も含まれていたり。

ということで疲れたし、今日はこんなところで。またなにか気が付いたら追記とかしていきます。

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