畑のpHを下げたい場合、どうすればいいのかなと勉強したので、メモ代わりに記事にしました。どなたかの参考になれば。
結論から言うと、ピートモスと硫黄肥料の2点になるんじゃないかなと思います。あと乳酸菌もいいかも。メリットデメリットも書いておきますね。
ピートモスは、泥炭を乾燥・粉砕したものになります。これはお酒好きのウンチクですが、スコッチウイスキー(特にアイラ等)の独特な香りは、ピート香といって、スコットランドにたくさんある泥炭をいぶしたときに出る香りが染みついて生まれます。
温泉とかいくと匂ってくる、あの硫黄です。植物も硫黄を吸っていて、じつは窒素やリン酸カリウムなどといった多量必須元素のひとつです。ただ、これまでの通説では施用しなくても良い(火山地帯である日本の土壌に硫黄が豊富に含まれるため)と言われてたんですが、最近はどうも硫黄が不足しつつあるそうです。
みんな大好きマミーやピルクル、ヤクルト、ヨーグルトとかの乳酸菌ですね。乳酸菌が土のなかで乳酸を生産することで一時的に土壌pHが下がるそうです。
他の方のブログ記事を読むと、コーヒーかす、油かす肥料も酸性だそうです。もしかすると畑のpHを下げたりできるかもしれません。とても興味深いですね。
あと木酢液も酸性ですが、土壌pHを下げる目的で施用するとダメです。(後述)
ブログ記事はこちら⇒http://yasainojikan.jugem.jp/?eid=205
また、肥料の硫酸カリウム(硫加)も土壌pHを酸性にしますが、pH調整を目的にするとカリウム過剰になってしまいます。pH調整は一気にできないってことですね。
資材そのもののpHが酸性でも、畑に入れるとなぜかpHがアルカリになる資材があります。例えば木酢液はpH4~5程度の酸性ですが、土に入れると何もしないときよりもpHが上がる(アルカリになる)という研究結果があります。おそらく土壌微生物が木酢液の成分を分解する過程でそうなるんだろうとのこと。土って本当に不思議ですね。
論文はこちら⇒https://www.pref.nagano.lg.jp/ringyosogo/seika/kenkyu/tokusan/documents/toku-26-4_1.pdf
| 品目 | 適したpH |
|---|---|
| じゃがいも(ばれいしょ) | 5.0~6.0 |
| 落花生 | 5.0~6.5 |
| さつまいも(かんしょ) | 5.5~6.5 ※pHが5.5以上になると立枯病が増えるという論文もある |
| ブルーベリー | 4.5~5.5 |
上に書いた酸性を好む野菜は別として、一般的な野菜は6.0~6.5の中性~弱酸性を好みます。(ごくまれにアルカリ性を好む野菜もあります)
たとえば土壌pHが7.5~8.5とかアルカリ性に偏るとどんなことがおきるでしょうか。
リン酸、カリウム、マグネシウム、ホウ素、鉄分といった養分を植物がうまく吸収できず、生育に悪影響が起きる場合があります。例えば、葉脈付近の色が薄くなり光合成効率が落ちて生育が悪くなります。
たとえばジャガイモだと、そうか病(お芋の表面にかさぶたができる)。サツマイモだと立枯病(つるが枯れたり、お芋の表面にかさぶたができる)が発生しやすくなると言われています。
pHを調整するのは大変で、特に酸性にするのは手段がかなり限られます。(露地栽培の場合は雨水で少しずつ酸性になっていくと言われています)
そもそもpHが上がりすぎないように注意しつつ、プランターならピートモスを、畑には硫黄肥料を検討するのがよさそうかなというのが、私の結論です。乳酸菌はpH調整しづらそうなので、それ以外の観点で取り入れる資材かなと思います。
最後までご拝読いただきありがとうございました。
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