いちじくの具体的な芽かきのやり方 2024

先日ようやく、いちじくの芽かき作業が(ほぼ)終わりました!

じゃがいも掘りとかそらまめ収穫とか夏野菜の準備とかでバタバタしながらなのでなかなか進みませんでした。本業いちじくなのに。

目次

芽かきって?やる理由は?

芽かきとは、「芽を欠く」・・複数ある芽を間引いて1本に厳選する作業のことです。

たくさん出ているいちじくの芽。芽を間引いて栄養を集中させます。

いちじくは春になると、上の写真のように一か所からいくつもの芽が吹きます。これらをそのまま放任しておくと、全ての枝に栄養が分散され、美味しくて大きな果実が収穫できません。また風通しや日当たりも悪くなり、病害虫に弱くなったり色づきも悪くなってしまいます。

つまり栄養を集中させたいから、が芽かきをする理由です。

芽かきの具体的なやり方(一例)

当園の芽かきの考え方は、以前にも記事にしました。下に再掲しますね。

  • 向きが内向き(伸びたら主枝やほかの枝に当たりそうなもの)
  • 枝の根本が茶色くなり絞られている芽(去年伸びた枝の先端からまた伸びた芽)
  • ほかと比べて著しく元気のない枝
  • 向きが上むき(勢いが強くなりすぎるため)
  • 伸ばすと隣の枝(芽)と近すぎる位置になる芽
  • 剪定した切り口に近い芽

さて、これを具体的にすると下の写真のようになります。

私なら、1,2,3番が芽かき対象です。

まず1番の芽は、樹に対して内向きに生えている芽なので、「欠きます」
2番の芽は生え方は理想的ですが、ほかと比べて著しく生育が劣るので「欠きます」

残るは3番の芽とその隣の芽ですね。さぁ、どちらを残すか・・?私は生育が少し劣る3番の芽を欠きました。

下が芽かきアフターの写真です。

別角度からの芽かき後の様子。あっ!2番の芽を欠き忘れてますね・・・。たぶん写真撮ったあとにちゃんと欠いてます、たぶん・・

作業の雰囲気の動画は過去記事をご覧ください。

今年も芽かき(ほぼ)終わったぜ

さて、ここまで書いて私が言いたいのは

芽かき完了して畑で倒れる妻

芽かきめっちゃ疲れます!体力というよりも脳みそが疲れます。樹齢が若く樹形がまだ定まってない樹は特に疲れます。

終了といっても、あえて芽を多めに残してる黒いちじくとか稀少種の芽かき作業が少し残ってますが、また頃合いを見てこちらも完了させます。

それではみなさん楽しいいちじくライフをお過ごしください!

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コメント一覧 (4件)

  • はじめまして 福島県福島市で果樹園を営んでおります。いちじくを栽培したいと思い、調べていたところこちらに出会いました。
    まだももや梨りんごほどの需要がないですが、私はイチジクの可能性に惹かれています。
    栽培方法を教えていただけるところはご存知ですか?それとも自学でなんとかするべきでしょうか。

    • ゆうかさま

      コメントありがとうございます。
      いちじくの主産地は関西圏に多く、関東ではまだまだ産地化しているところは少ないと聞きます。でも逆に言えばとても狙い目だと個人的には思います!

      自学はされる前提として、お近くで栽培方法を学べるところはわかりません。
      県の農林研究センターに問い合わせしてみると良いと思います。

      千葉県でいちじく狩りされていたり、インスタグラム等でマメに配信されている農家さんもいらっしゃいます。
      また新潟県では、寒さに強い白いちじく「ホワイトゼノア」の産地があり、甘露煮にして販売されていると聞きます。
      農家さんと直接面識があるわけではないのでご紹介はできませんが、一度千葉県周辺や新潟県でいちじく農家さんを探してコンタクトをとってみられてはいかがでしょうか?

  • 鉢植えにしているイチジクの葉が、急に枯れだしたんです。葉も利用したいと思っていますが、手立てがわかりません。お教えください。

    • 孝子さま
      コメントありがとうございます。
      枯れ方にもよりますが、今の季節だと下葉から黄色くなって枯れだす場合は水切れ(水不足)なことが多いです。または水のやりすぎでも、根痛みを起こして同じように黄色く枯れてくることがあります。
      あとはよくあるのは、「さび病」という病気もよく発生します。茶色く枯れている場合は「さび病」かもしれません。その場合は、茶色くなりかけている葉を取り除いて拡がるのを防ぐのも一手ですが、取り除きすぎても光合成ができなくなるので、悩ましいですね。
      葉を込み合わないようにして、適度な水分を心がけておくのが一番かと思います。
      鉢植えは加減が難しいですよね。私は鉢植え苦手です。気を張らずいちじくライフを楽しんでくださいませ。

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