こんばんは。ハッピーファームの吉川です。
今回は、中古の農機具を購入した場合に行う、中古資産の耐用年数の計算方法をメモとして記事にしています。
「新規就農してお古のトラクター格安で譲ってもらったけど、この場合の耐用年数ってどうしたらいいの?」「はじめてヤフオクで中古の耕運機を購入したけど経理どうしよう」な人たちの参考になれば、嬉しく思います。
耐用年数ってなに?そもそも固定資産って?減価償却費の計算は?という方は、「農機具を購入した場合に行う農業簿記~仕訳と固定資産台帳記入のやり方~ 2025」をご参考にしてください。
中古農機具に関する耐用年数の計算式
まず例外として、中古農機具を購入した金額が新品価格の50%以上だった場合は、以下に続く計算式を使えず、法定耐用年数(つまり新品と同じ)になります。
では、購入金額が新品より49%以下だったとして、耐用年数の計算式は以下の通りです。
(従来の耐用年数 ー 使用年数) + (従来の耐用年数 ー 使用年数)× 20%
例)2年落ちのトラクターを購入した場合
中古にしては随分と新しいですが、2年使用されたトラクターを購入したとしましょう。さて問題です。この場合は耐用年数は何年になるでしょうか?
いきなり答え:6年です。
↓計算方法↓
前提:農業に関する機械装置費のうち、農業用設備や機械の法定耐用年数は7年です。
ということで、さっきの計算式にあてはめてみましょう。
(従来の耐用年数[7年] – 使用年数[2年]) + (従来の耐用年数[7年] – 使用年数[2年]) × 20% ⇒ 5 + 5×20% ⇒ 5+1 = 6年
例)8年落ちのビニールハウス(パイプ)を購入した場合
8年使用されたビニールハウスを格安で譲ってもらい、自身で解体して移動設置した場合は、耐用年数は7年です。ビニールハウスは構築物になりますので、法定耐用年数は14年です。
(従来の耐用年数[14年] – 使用年数[8年]) + (従来の耐用年数[14年] – 使用年数[8年]) × 20% ⇒ 6 + 6×20% ⇒ 6+1.2(小数点以下は切り捨て) ⇒ 6+1 =7年
参考:令和6年度耐用年数(構築物)
もう7年とかそれどころじゃないぐらいに古い農機具の場合は?
耐用年数を明らかに使い切っている場合の農機具の耐用年数は、2年です。(ビニールハウスとかだと、もともとの耐用年数が違うので答え変わりますよ)
耐用年数を明らかに超えている中古の固定資産には、それ専用の耐用年数の計算式とルールがあります。
- 従来の耐用年数×20%
- 計算結果の小数点以下は切り捨てとする
- 結果が2年以下の場合は、2年とする
上の計算式をあてはめると、
7年(従来の耐用年数)× 20% = 1.4 ⇒ 小数点以下は切り捨て ⇒ 1年 ⇒ 結果が2年以下なので、耐用年数は2年
もっと詳細を知りたい方は国税庁ホームページへ⇒「中古資産の耐用年数」
中古固定資産の耐用年数まとめ
- 中古の固定資産の耐用年数計算式は、(従来の耐用年数 ー 使用年数) + (従来の耐用年数 ー 使用年数)× 20%
- 明らかに耐用年数を超えて使用されている場合は、従来の耐用年数×20%
- 計算結果の小数点以下は切り捨て
- どれだけボロボロでも、中古固定資産の耐用年数は最低でも2年以上(上の計算結果が2年以下でも2年とするルール)
中古資産の場合は、耐用年数の計算がちょっとクセありますので要注意です。
固定資産台帳とか色々めんどくさそうだなーと感じた方は、毎年の減価償却費の計算を自動でやってくれる会計freee!をお勧めします。耐用年数は自分で計算して入力しないといけませんが、あと取得価額と取得年月日を入れればいいだけなので楽ちんですよ。
私は会計freee!を利用してます。クレジットカードや銀行口座と連携して自動で取引を取り込んでくれるので、面倒な経理入力もラクチンです。また月ごとの収支や、品目・取引先ごとの売上、資金繰りなどを見やすくしてくれるので、経営改善にも役立ってます。もしまだどの会計ソフトを使うか決まってない方は、個人的にはfreee!お勧めです。
個人事業主向けfreee会計 年額プランが【2,000円OFF】になる特別クーポンです。
上のクーポンをつかうと、使ったあなたも、私も少しお得になります。もし会計freee!使いたくなった方はぜひ。
- 広告-
気軽にコメントしてください~