農機具を購入した場合に行う農業簿記~仕訳と固定資産台帳記入のやり方~ 2025

こんばんは。ハッピーファームの吉川です。

今回は、新品の農機具を購入した場合に行う経理作業をメモとして記事にしています。

「新規就農してはじめての確定申告で、固定資産ってなに?」「はじめて機械を購入したけど経理どうしよう」な人たちの参考になれば、嬉しく思います。

中古の農機具を買った場合の経理については、「中古の農機具を購入した場合に行う農業簿記~中古資産の耐用年数~ 2025」を参考にしてくださいね。

目次

そもそも:固定資産って?

土地はもちろん、購入にかかる費用が10万円以上の機械や設備は固定資産になります。

たとえば、トラクターや管理機、大型の草刈り機(ハンマーナイフモアとか)、野菜の洗浄機や里芋毛羽取機などの出荷調整に使うものまで。1年以上使い続けられ、10万円以上するものは全て固定資産です。

※ただし中小企業等が30万円未満の備品・什器などを購入した場合、年間300万円までは即時償却することができます 少額減価償却資産の一括償却について詳しくは⇒中小企業経営者をサポートするJ-NET21をご参考に

そもそも:固定資産は経理どうするの?減価償却ってなに?

固定資産は、「固定資産台帳」というものに、品名、取得年月日、取得金額、耐用年数、減価償却方法や減価償却額などを記録して資産の価値を管理します。記帳方法はまたあとで。先に減価償却について説明しますね。

減価償却とは?

減価償却とは、カンタンにいうと「何年も使える機械を買ったなら、買った年だけの経費にしたらダメ!常識的に考えて〇〇年つかえるから、その年数を鑑みた金額だけ経費として認めてあげるよ」っていうことです。なお、この常識的に考えて〇〇年つかえるよねっていうのが耐用年数と言い、国税庁によって決められています。ちなみに農業用設備や機械の耐用年数は7年と定められています。なおビニールハウスは構築物になるので、パイプ等金属製なら14年です

参考:令和6年度耐用年数(機械設備)

参考:令和6年度耐用年数(構築物

減価償却のざっくり例

たとえば耐用年数が7年の70万円の芋ほり機を1月1日に買った場合、その年の経費として認められるのは70万円ではなく、[70万円÷7年]の約10万円だけです。(厳密には計算式があって多少金額違います)これが減価償却費です。(下表の※1

「70万円の7年もつ芋掘り機を1年つかったから、約10万円分の価値が目減りしたね」と見なして、貸方で固定資産をその分減額します。(下表の※2

具体的な仕訳は次の通り。

借方貸方
2025年1月1日機械設備 700,000現金 700,000
2025年12月31日減価償却費 100,000
※1
機械設備 100,000
※2

なお上の計算は実は正しくなくて、正式な減価償却費の計算式は、「償却率」というものを使用します。

正しい減価償却費の計算方法(定額法の場合)

減価償却費の計算式⇒ 取得価額×償却率

一般的によく使われる「定額法」という償却方法を採用していると仮定した場合、耐用年数7年の償却率0.143(償却率も決められています)

取得価額70万円×0.143(耐用年数7年の償却率)=100,100 ⇐正式な減価償却費

ですので、正しい仕訳は下の通りになります。

借方貸方
2025年1月1日機械設備 700,000現金 700,000
2025年12月31日減価償却費 100,100機械設備 100,100

耐用年数とか償却率とか、ややこしいですね。もう一つの償却方法「定率法」は説明がさらにややこしいので割愛しますね。

固定資産台帳への記入方法

資産名称芋掘り機耐用年数7
区分農業設備償却率0.143
取得年月日2025年1月1日供用年月日2025年1月1日
数量1台償却方法定額法
設置場所等倉庫備考
摘要取得価額(円)減価償却費(円)帳簿価額(円)
202511新規取得、供用開始700,000700,000
20251231減価償却100,100599,900
(翌年以降の場合の記入例もつけときますね)
2026
1231減価償却100,100499,800

こんな感じに固定資産台帳をそれぞれの固定資産ごとに記帳管理していきます。わーめんどい!

私は仕訳とかいろいろめんどくさいので、会計freee!で固定資産も管理してます。最初に耐用年数と取得価額を入れておけば毎年、自動で計算してくれるから楽ちんですよ。

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